沿岸海洋研究会の活動

沿岸海洋シンポジウムの開催

 日本海洋学研究発表大会に合わせて、沿岸海洋シンポジウムを開催している。シンポジウムのテーマは、 1年以上前 から事業部会での検討および研究会委員会での議論、承認を経て決定され、コンビーナー および話題提供者についても、事業部会・研究会委員会の議論を通して決定される。
 話題提供者による講演は後日Extended Abstractsとして編集委員会に投稿され、1年後の「沿岸海洋研究」 およびwebページに、コンビーナーによるシンポジウムのまとめとともに掲載される。
 過去の沿岸海洋シンポジウムのテーマは、沿岸海洋に関するトピックを網羅しており、その時代に特徴的な沿岸の様々な問題を浮き彫りにしている。

学術雑誌「沿岸海洋研究」の発刊 

沿岸海洋に関わる一般の原著論文、および総説や寄稿文、沿岸海洋シンポジウムのExtended Abstracts等 によって構成され、毎年度8月に発行されている。 一般報文は迅速な査読の後、オンラインファースト(早期公開) で受理されたものからJ-Stageで公開し、その後沿岸海洋研究に掲載される。編集は沿岸海洋研究会の出版部に よって行われており、出版部が編集委員会を兼ねている。
2021年度には第59巻が発行される予定であるが、既に58年の歴史があり、過去の「沿岸海洋研究」 (旧「沿岸海洋研究ノート」)をひもとけば、日本の沿岸海洋に関わる様々な問題や その時代時代 の先端的研究の全貌をかいま見ることができる。

沿岸海洋研修講習会の開催

 環境コンサルタントや事業側の担当者などを主な対象として、沿岸海洋に関わる基本的な考え方や最新の応用例などを わかりやすく解説することを目的に、1988年に第1回を開催し、その後、2~4年毎に開催されている。当初は予想より参加希望者が多く、 急遽2会場同時に講習を実施するということもあったが、最近は需要もひと区切りついた感もあって、開催頻度は減っている。