2010/09 沿岸海洋シンポジウム 北海道オホーツク海沿岸域と道東汽水湖群の海洋構造と生物生産過程
市民公開シンポジウム 「北海道オホーツク海沿岸域と道東汽水湖群の海洋構造と生物生産過程」
主催:「日本海洋学会沿岸海洋研究会」
コンビーナー:門谷 茂(北海道大学)・柏井 誠(東京農業大学)
趣旨: 北海道は、日本海・オホーツク海・太平洋とその性格が大きく異なる三つの海に囲まれており、我が国の漁業生産高の約四分の一を占める生産性の高い地域である。また、知床に代表されるように自然環境が損なわれず野生生物との遭遇機会も頻繁であり、ラムサール登録湿地の数は我が国で最も多く、飛来越冬する水鳥などを通して、近隣の多くの国々との接点も多い。網走に於いて海洋学会が開催されるに際し、世界の海でも最も低緯度で海氷が存在する海である、オホーツク海沿岸海域の海洋構造と生物生産過程の連関について、総合的なレビューを行い、その包括的理解を共有するとともに、現在の研究の到達点とその課題について明らかにして、今後の研究がさらに飛躍するための出発点とすることを期待して本シンポジウムを企画した。
開催日時:9月6日
会場:東京農業大学 大講義室
プログラム(と講演要旨の送付):
13時00分~05分 部会長挨拶
13時05分~10分 趣旨説明 座長:田中伊織(北海道中央水試)
1 宗谷海峡からオホーツク海沿岸部の物理過程 三寺史夫(北大・低温研)13時10分~13時40分
2 オホーツク海沿岸域の海洋構造と生物生産 工藤 勲(北大・院環境/水産)13時40分~14時10分
14時10分~14時20分 コーヒーブレイク
座長:谷口 旭(東京農業大学)
3 サロマ湖の海洋環境変化とホタテ貝生産 木戸和男(北海道地質研)14時20分~14時50分
4 能取湖の低次生産と貧酸素化 品田晃良(北海道中央水試)14時50分~15時20分
5 知床半島周辺海域の基礎生産 塩本明弘(東京農大)15時20分~15時50分
15時50分~16時00分 コーヒーブレイク
座長:宮園 章(北海道網走水試)
6 サケ稚魚の生活環境としての根室湾の海洋構造評価 東屋知範(北水研)16時00分~16時30分
7 酪農業の進展と風蓮湖の生物生産構造変化 門谷 茂(北大・院環境/水産)16時30分~17時00分
総合討論:コンビーナー 柏井 誠(東京農業大学)・門谷 茂(北海道大学)17時00分~17時45分