2018/09 沿岸海洋シンポジウム 沿岸海域の混合過程研究の最前線:縁辺海から河口域まで
主催:日本海洋学会沿岸海洋研究会/日本海洋学会教育問題研究会
コンビーナ:郭 新宇(愛媛大沿岸セ)・長井 健容(海洋大)・木田 新一郎(九大応力研)・速水 祐一(佐賀大)
日時:2018年9月25日 9:30-17:15
場所:東京海洋大学 品川キャンパス 講義棟22番教室 入場資格は不問、聴講料は不要です。
■趣旨
沿岸海域における混合過程は、海洋物理だけではなくて、海洋生物、海洋化学、海洋地質分野にも関連するものである。近年の観測技術との発達や数値シミュレーションモデルの高度化に伴って実海域における混合過程の実態の解明が進み、それに伴って理論も発展している。科研費新学術領域で「新海洋混合学」が走っている他、沿岸のスモールスケールの混合過程やその生物への影響に関する研究も進みつつある。しかし、近年、まとまった形でこのテーマについてシンポジウムが開催されたことはない。そこで、本シンポジウムでは、沿岸海域の混合過程について研究を実施している最前線の研究者から話題提供いただくと共に、今後の研究の発展について議論したい。
■プログラム
会長挨拶(9:30-9:35): 松野 健(九大応力研)
趣旨説明 (9:35-9:40): 郭 新宇(愛媛大沿岸セ)
9:40 - 10:20 縁辺海や沿岸域における混合過程
吉川 裕(京大院理)
10:20 - 10:50 LESによる海底境界層の乱流特性に関する研究
和方 吉信(九大応力研)
10:50 - 11:20 海底混合層近傍の懸濁粒子動態
〇古市 尚基(水研機構・水工研)・東 博紀(環境研)・杉松 宏一(水研機構・西水研)・大村 智宏(水研機構・水工研)・越川 海(環境研)・長谷川 徹(水研機構・西水研)・山田 東也(水研機構・本部)・南部 亮元(水研機構・水工研)・帰山 秀樹(水研機構・中央水研)
11:20 - 11:50 海底混合層内のTidal Strainingとトレーサー輸送
〇遠藤 貴洋(九大応力研)、Kirstin Schulz(NIOZ)、吉川 裕(京大院理)、松野 健(九大応力研)、和方 吉信(九大応力研)、Keunjong Lee(東大大気海洋研)、Lars Umlauf(IOW)
(11:50-13:00 休憩)
13:00 - 13:30 海洋地形上での潮汐混合を引き起こす内部重力波に関する考察
日比谷 紀之(東大院理)
13:30 - 14:00 潮流が励起する不安定による河川プリュームの成長抑制機構
○岩中 祐一 (九大応力研)・磯辺 篤彦 (九大応力研)
14:00 - 14:30 黒潮上流から続流の鉛直混合過程とその影響に関する考察
長井 健容(海洋大)
14:30 - 15:00 化学トレーサーで計る縁辺海から西部北太平洋への物質輸送
張 勁(富山大理)
(15:00-15:15 休憩)
15:15 - 15:45 センサによる硝酸塩鉛直拡散フラックスの計測の試み
長谷川 大介(水研機構・東北水研)
15:45 - 16:15 トカラ海域におけるプランクトン群集組成、現存量および生産力の変化
小針 統(鹿大水産)・阿部 美穂子(鹿大水産)・〇本間 大賀(鹿大院)・金山 健(鹿大院)・加留 福太郎(鹿大院)・吉江 直樹(愛媛大沿岸セ)・長谷川 大介(水研機構・東北水研)・中村 啓彦(鹿大水産)
16:15 - 16:45 混合過程と春季ブルームについて
木田 新一郎(九大応力研)
16:45 - 17:15 総合討論