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![]() 「沿岸海洋研究」購入 日本海洋学会 【事務局】 |
HOME>> シンポジウムのご案内 沿岸海洋研究会では,下記のシンポジウムを開催します。 「海洋プラスチック動態研究の最前線」 主催:日本海洋学会沿岸海洋研究会,共催:名古屋大学大学院環境学研究科・宇宙地球環境研究所コンビーナ:磯辺篤彦(九大/応力研/海洋プラスチック研究センター) 日時:2022年9月3日 (土)、10:00-17:30 場所:名古屋大学野依記念学術交流会館2Fカンファレンスホール (沿岸海洋研究会会員(団体会員構成員や学生会員を含む)であれば、zoomによるオンライン参加(海洋学会で開設予定)も可能です) オンラインでの参加をご希望の方は、フォーム で前日9月2日までに登録(無料)をお願いします。zoomのリンクを24時間以内に返送します。 登録には沿岸海洋研究誌(J-Stage)の購読番号(会員登録名の姓+数字)が必要です。団体会員構成員の方は団体に付与された一つの購読番号を共通してお使いください。 お忘れの方は、 engankaiyo@coastalocean.sakura.ne.jp までお問い合わせください。 ■趣旨
廃棄プラスチックが適正処理されず環境に漏出する割合は日本で1%程度に過ぎないが、一方で年間1000万トン規模に膨れ上がった廃棄量のため、たとえ1%であっても漏出量は年間10万トンに膨れ上がる。特に管理が個人に委ねられる使い捨てプラスチックは、一定量が環境に漏れるものとの前提が必要である。こうして街から川を経て沿岸海洋に流出した廃棄プラスチックは、劣化と破砕を経てマイクロプラスチックとなり、すでに極域を含む全球海洋の表層や亜表層に広がった。その後、一部は生物圏に吸収され、また一部はbiofoulingや凝集体に取り込まれて海底へと沈降し、あるいは曳網調査では採取できないほどに微細片化が進行するなど、いずれ我々の既存観測網から姿を消す。これまで約70年にわたって大量に流出し、海域での浮遊が続いても、なお腐食分解しない人為起源物質を、地球環境はどのように処理しているのか、あるいは処理しきれないのか。プラスチックの特性や劣化機構から説き起こし、街から深海に至るモニタリングの現状や、観測あるいは分析手法の標準化・統一化への世界の取り組み、さらにはモデリングや海洋プラスチック汚染の地球史的な位置付けなど、海洋プラスチックの動態に関する研究の最前線を紹介する。
■プログラム
10:00-10:10 趣旨説明 磯辺篤彦 10:10 - 10:50 高分子材料化学によるポリオレフィン系マイクロプラスチックの形成機構解析
高原淳 (九州大学/ネガティブエミッションテクノロジー研究センター) 10:50 - 11:30 街・海・宇宙から見るプラスチックゴミ監視 加古真一郎 (鹿児島大学/理工学研究科/システム研究講座) (11:30–13:00 休憩)
13:00 - 13:40 河川におけるプラスチック動態〜マクロからマイクロまで〜
片岡智哉 (愛媛大学/理工学研究科) 13:40 - 14:20 別府湾におけるマイクロプラスチック堆積量ー75年間の変遷ー 日向博文 (愛媛大学/理工学研究科) 14:20 - 15:00 人新世の始まりを示す海底堆積物中のマイクロプラスチックとその意義 加 三千宣 (愛媛大学/沿岸環境科学研究センター) (15:00-15:10 休憩) |